東京イースト21様
電源多重化と新コントローラーで災害時のBCP性能を向上
導入前にお客様が抱えていた問題・課題
東日本大震災以降、広く一般でも求められるようになったBCP対策。タワー棟、ホテル棟、モール、ビジネスセンター棟からなる東京イースト21様は、多様な方々が利用するため、BCP性能の向上は大きな課題でした。
施設概要
4棟の既存ビルからなる大型複合施設をネットワーク化。ガスコージェネレーション・システムに加え、ターボ冷凍機と水蓄熱を組み合わせた電気とガスのベストミックスを構築し、エリア内におけるエネルギーの面的活用を推進しています。さらに、非常時のエネルギー供給の自立性を確保するため、ガスコージェネレーション・システムを東京ガスが開発した「ジェネスマート」により高度制御を実現し、BCP性能の向上を図っています。
ジェネスマートとは
概要
「ジェネスマート」は、停電時にコージェネレーションの能力を最大限に引き出す制御装置です。従来の停電対応コージェネレーションは、自立運転時に電気を供給する負荷[東京ガス株式会社1]を予め設定し、それ以外の負荷を自立運転時には遮断します。あらかじめ設定した負荷に確実に電気を供給することができますが、コージェネレーションの発電能力に余力がある場合でも、他の負荷に電気を供給することができません。「ジェネスマート」を導入すると、あらかじめ設定した優先度の高い負荷に電気を供給した上で発電能力に余力がある場合には、その他の負荷にも電気を供給することができます。自立運転中にコージェネの発電余力がなくなった場合には、その他の負荷への電力の供給を遮断することで、コージェネレーションの運転を継続します。
イメージ図
主な特長
発電能力最大活用
発電能力を最大限に利用できるように、優先度の高い負荷だけでなく、発電能力に余力がある場合には、他の負荷にも電気を供給します。
長期自立運転
コージェネレーションの発電余力がなくなった場合、優先度の低い負荷への電気の供給を自動的に遮断することで、優先度の高い負荷に継続して安定的に電気を供給します。再び発電余力が生じれば、優先度の低い負荷にも電気の供給を再開します。
導入効果
非常時のタワー棟、オフィスの電源確保量
約50%
東京イースト21様
- 業種・業態: 商業施設
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導入設備:
非常用発電機(3000kVA×1台)
ガスコージェネレーション・システム(370kW×1台、700kW×1台)