京都綾部太陽光発電合同会社様
太陽光発電所O&M業務支援及び高度化の取り組み
問題・課題
太陽光発電は比較的手間がかからない安定稼働の発電設備として捉えがちですが、実際には認知しないトラブルが発生していたり、発電量が低下していたり、それが長期に見過ごされている事例があります。
このため近年は、O&M(運用保守)は委託先のO&M会社に任せきりでなく、事業者様においても管理していくことが重視されており、発電量が適切か、劣化がないか、適切な保守が実施されているか、メンテナンス計画は妥当か、保守や修繕に対する費用は妥当か、といった技術的側面の見極めが必要になっていますが、それなりのエンジニアリングの知見がなければ判断できずなかなか事業者様だけでは完結できない問題です。
また個々に発電規模の小さい太陽光はサイト数が多くなりがちで個別の対応が困難になるため、管理コストの低減のためには何らかの自動化等による設備診断の効率化・高度化が必要となってきます。
サービス内容
京都綾部太陽光発電所ではTGESは事業者様のアセットマネジメントにおける技術的業務を支援しています。
2021年4月からO&M体制を、事業者様・TGES・新しいO&M会社との3社によるO&M契約に切り替え、大幅なコスト削減と管理項目の高度化を実現しつつあります。ここでは機器状態や天候などを勘案した日射量からの期待発電量と実績の傾向管理を行う発電データ分析により発電効率の経年変化、アラームではわからないような異常検知、といった管理を実施しています。
加えて、発電設備の一部により細かく発電状況が分かるストリング監視機器をTGESが独自に設置させていただき、クラウドへ細分化されたデータを収集し、ストリング診断を実施しています。
太陽光発電は季節の影響も大きいため、まだまだデータ不足ですが、発電量低下等の現状を把握、分析し、対処あるいは改善提案を行っていくところです。
写真1 京都綾部太陽光発電所
写真2 接続箱 ストリング監視機器取付