学校法人 明治大学様 (東京都 杉並区)
太陽熱と都市ガスを使った価値ある環境教育
導入
2011年に創立130年を迎え、「世界へ-『個』を強め、世界をつなぎ、未来へ-」をコンセプトに事業展開している明治大学様は、その周年事業の一環として、2015年5月1日、和泉キャンパスに新図書館を開館しました。「架け橋(リエゾン)という名称の新図書館は、地上4階建ての開放的かつ明るい空間に約32万冊の蔵書と充実の機能を備え、人と人・人と情報を結ぶ知的コミュニケーションの結節点として和泉キャンパスのシンボル的な建物になっています。
その新図書館の空調に、東京ガスの「ソーラークーリングシステム」が採用されました。システム導入については、TGESの受託サービスを活用しています。学内外に広く環境を意識づけるモニュメントタワーとして、今後、価値ある役割を果たすことが期待されています。
ソーラークーリングシステムの仕組み
和泉図書館に導入された「ソーラークーリングシステム」は、自然界に存在する再生可能エネルギーの中で、最も有効活用が期待される"太陽熱"を利用したシステムです。夏は「ナチュラルチラー」に太陽熱を投入し、冷房用の冷水を作ります。冬は、太陽熱で作った温水を暖房に利用します。太陽熱を優先的に利用することで、加熱に必要なガスの使用量を大幅に抑え、省エネ・省コストを実現します。
お客さまの声
学校法人 明治大学 経営企画担当 常勤理事 橋口隆二さま
環境保護は世界的な問題です。教育研究機関という社会的な存在の大学は、環境保護について具体的な行動を率先してとる必要があります。私たちは、これまで様々な環境活動を行ってきました。ISO14001認証取得をはじめ、環境教育研究の実施、震災後はオール明治で節電対策に取り組んでいます。今回太陽熱を利用した再生可能な空調「ソーラークーリングシステム」を導入したことも、環境教育に全力を尽くす大学の姿勢を学内外に周知できる価値ある一歩だったと思っています。
和泉図書館は、くつろぎながら本を読める「滞在型の図書館」です。ゆとりある空間と、太陽熱を利用した快適な空調空間の中で、学生、教員が語らい、議論しながら、環境問題に率先して取り組む人材が育っていくと信じています。
お客さまの声
学校法人 明治大学 調達部 施設課 安島 大晴さま
今回はエネルギーサービス方式を活用して設備を導入いたしました。東京ガス100%出資のTGESが設備所有するため、初期投資を大幅に抑えることができました。また、一括してメンテナンスなども受けられるのも大きなメリットでした。省エネ法改正後、エネルギーの削減は大学にとって大きな課題になっています。日々の省エネはもちろんですが、最新の再生エネルギーシステムの導入も常に視野にいれていました。太陽熱という無尽蔵のエネルギーで作った温水を冷房に利用する「ソーラークーリングシステム」は、明治大学にとってはじめて導入する設備なので、その省エネ効果をとても楽しみにしています。
学校法人明治大学様
- 業種・業態: 学校
■建物概要
- 階数: 地上7階
- 延床面積: 8,854m2
- 用途: 図書館
■サービス概要
- 契約種: 受託
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導入設備:
ソーラー吸収式411kW
集熱器170m2(50枚)