埼玉県立小児医療センター様
県立病院における地域冷暖房インフラ活用型省エネ・BCP システムの構築
平成29年度コージェネ大賞(民生用部門 理事長賞)受賞
導入前にお客さまが抱えていた問題・課題
埼玉県立小児医療センターは、「小児救命救急センター」の機能を有し、高度救命救急センターであるさいたま赤十字病院と連携し救急医療拠点を形成しています。また、大規模災害の発生時には防災関係機関が情報収集や連絡調整を行う災害時被災者支援機能を有しています。
これらの機能を支えるために、通常時に安定的なエネルギーを確保できることはもとより、災害時でも病院機能を維持できる信頼性の高いエネルギーシステムの構築が求められていました。
オンサイトCGS・熱源と地域冷暖房の一体運用によるBCP強化
埼玉県立小児医療センターがさいたま新都心地区地域冷暖房エリア内に立地していることから、地域冷暖房とオンサイトガスコージェネレーションシステム(CGS)・熱源を組み合わせ、病院の省エネルギーとエネルギー供給信頼性を両立するシステムを導入しました。
CGSを活用したBCP機能の充実
発電設備は、重要負荷への給電を非常用発電機で担い、一般負荷への給電をCGSにより賄うことで、災害発生時の病院機能の維持と省エネ性・経済性の確保を図りました。熱源設備は、CGS廃熱を処理する廃熱投入型吸収冷温水機(ジェネリンク)を含めて必要容量の熱源をオンサイトに設置し、残りを地域冷暖房から受けるシステムとしました。
オンサイトCGS・熱源と地域冷暖房の一体運用
オンサイトCGS・熱源を地域冷暖房事業者によるエネルギーサービスとして導入することで、オンサイトCGS・熱源と地域冷暖房のそれぞれの特長を活かす一体運用を可能とし、病院としてのエネルギーの有効活用を図ることができるシステムとしました。
導入効果
オンサイト熱源と地冷の組み合わせで、省エネ・省CO2削減効果 約18%
埼玉県立小児医療センター様
- 業種・業態: 病院
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導入設備:
ガスコージェネレーションシステム 370kW×2
ジェネリンク 1,407kW ×2
空冷ヒートポンプチラー 680kW ×2
小型貫流蒸気ボイラ 2t/h ×3