サン・トックス関東工場様
「絶対に生産を止めない工場」を目指す徹底的なBCP対策と省エネ対策の両立
平成28年度コージェネ大賞(産業用部門 優秀賞)受賞
導入前にお客さまが抱えていた問題・課題
お客様が立地している工業団地には特別高圧電線路が敷設されておらず、工場内における電力需要に対しての供給力が不十分であった。
また、今後の生産設備の増設等を考慮すると、これまで以上に安定的な電力供給力の確保が必要であった。このような状況の中、環境性・経済性の両面を考慮し、どのようなシステムを構築すべきかの選択を迫られていた。
サービス内容
停電対応型ガスコージェネレーションの導入により、電力会社からの供給される電力だけに頼らない電源の多重化を図るシステムの構築を行うことが出来ました。また、本サイトでは複数台のガスコージェネレーションの設置により、電力供給全停止リスクの低減も行っております。
サービス形態はエネルギーサービスを活用し、初期投資の低減やメンテナンス・トラブル対応などの維持管理業務のアウトソーシングにより、お客様が本業(製造)へ注力出来る体制構築を実現しました。
更にEMS(エネルギーマネジメントシステム)を活用し、電力、蒸気はもちろんのこと、これまで把握できていなかった冷水熱量や空気使用量の「見える化」を行ったことで、より詳細なエネルギー管理を行うことが可能になりました。
エネルギーサービスのスキーム
導入設備はTGESが所有し、定期メンテナンスや故障時の修理を行い、省エネルギー運転を実現します。
導入効果
- ・防災性・電源セキュリティ性の向上
- ・EMSを活用したエネルギーの「見える化」による効率的なエネルギー管理体制構築
- ・効率的な省エネ・省コストの実現
お客さまの声
当工場は落雷多発地域であり、従来はディーゼルエンジンCGSで自立運転切替を実施することで、停電・瞬時電圧低下を回避していました。更新検討時、ガスエンジンは高効率を優先するため、自立運転時の電力負荷追従性が悪いことが問題点でした。試験機テストを繰り返し実施していただき、仕様変更などにより高効率と負荷追従性向上を両立することが可能となり、ガスエンジンを導入することで省エネ及び大幅な省CO2を実現することができました。また、各種補助金を利用することでエネルギーサービス費用の低減ができました。
さらに、EMSにより各種データが見える化できたことでエネルギー管理が容易となり、今後の省エネ活動に利用したいと思います。
サン・トックス関東工場
- 業種・業態: 工場
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導入設備:
ガスコージェネレーションシステム×6台
貫流ボイラ×3台
温水吸収式冷凍機×3台
LNGサテライトタンク×2基